私があなたであなたが私!?




前方2時の方向に目標をキャッチ!



瑠璃の、獲物センサーが作動したわ!



ニヤリ。



見てなさい、見てなさいよー!!?



……とまあ内心はこんな感じだけど、そこは平静を装って手をひらひらと返した。



するとあちらも呑気に手を振り返してきた。



ふふん、余裕ね?



全く呑気だわ。これから潰されるってのに。



―――ハッ!



違うわ!



恐らく奴のあの笑顔はこちらの殺気に気づいての宣戦布告スマイルかもしれない!!



「ふっ、瑠璃もなめられたもんだわ…」



やってやろうじゃないの、柊 優!
< 111 / 221 >

この作品をシェア

pagetop