一生かくれんぼ
春川隆行は塀に上り、中に居る尾佐田にバレないように窓を確かめた。
鍵は閉まっていない。
準備万端だ。
タイミングよく南田朋美がチャイムを押した。
春川隆行は部屋の中を見た。
尾佐田が居た。
そして尾佐田は玄関に向かって歩いている。
春川隆行には背を向けている。
春川隆行は窓を開け部屋に入り、後ろから尾佐田に突進した。
尾佐田は豪快に倒れた。
春川隆行は尾佐田の上にのし掛かり、言った。
「おい!何でオレが指名手配されてんだ!」
「フッフッフッ…」
尾佐田は渋い声で笑い出した。
「何笑ってんだ!状況考えろよ!」
春川隆行はイライラしながら言った。
「キャー!」
扉の向こうから南田朋美の悲鳴が、聞こえてきた。
「朋美どうした!?」
春川隆行がそう言うと、扉の鍵が
カチャリと開き、扉も開いた。
そこには拳銃を持った警官が5人いた。
南田朋美はその警官に捕まっている。
「離れないと、あの子が撃たれるぞ!」
尾佐田にそう言われ、春川隆行は尾佐田から離れた。
「かくれんぼも終わりだな。」