【実話】恋しくて

「開けていい?」


「うん。開けて。」


中には腕時計。センスがいい時計で、あたしが欲しかった感じの時計だった。


「ありがとう!嬉しい。つけてみるね。」


そう言ってあたしは左に腕時計をつけた。


その日からヒデと付き合った一年間ちょっとの間、プレゼントされた時計はあたしの左手で時間を刻んでくれた。



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