Symphony V
気づくといつの間にか、稜夜がまゆの隣に立っていて、銃を持ったその手をそっと押さえていた。

「今はまだ、だめだよ」

「でも!」

「言うことを聞くんだ。君はいい子だろ?」

そう言われてしぶしぶまゆは銃をおろした。


「お前、一体何者なんだ!」


レオンが叫ぶと、稜夜はふふっと微笑み背を向けた。



「また、会えるよ。嫌でもね。唯、タイムリミットはあと24時間だよ」

「え?」



「それじゃぁね、唯。オルトス君」





稜夜はそう言い残して、まゆと一緒に姿を消した。
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