【長編】sadist and masochist love stories
fourth story

湊司 side ①

「湊司くん」


あれから一週間後の事だ。


いつもと変わらない日々だった。


またしても突然、陽菜が話しかけてきた。


改めて間近で見るとやっぱりかわいい。


陽菜を好きなんだと理解する。


「なに?」


嬉しいのに、冷たい態度になってしまう。


「お話があります。」


話し?


なんだ?


今更だろ?


「なに?」


俺がイライラするのに対して、陽菜はなんか覚悟を決めた感じだった。



「ここでは....ちょっと」


「じゃあ、こっち。」


俺は、陽菜に有無を言わさず最初に出会ったように手をひいた。
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