【長編】sadist and masochist love stories

陽生 side ③

「たっだいま〜」


俺は、いつもより元気よく家に帰った。


湊司に彼女ができたのが予想外に嬉しいらしい。


「はぁ。
陽生、バカだろ。」


湊司が玄関にいる俺に一言いって去っていった。


てか、なんでため息。


喜ばしい事じゃないの?


俺は、疑問に思いながらリビングに。


「母さん。
湊司、どうかしたの?」


「陽生、おかえりなさい。
陽生は、鈍いからね。」


母さんは、笑顔だ。


でも、母さんもなんか....


俺、なんかしたっけ?


さっぱりわかんない。


俺は、首を傾げた。


「陽生、普通はね。
親に恋人ができたって報告しないわよ。
ただでさえ、男の子なんだから。」


「うん、わかってるよ。
でも、湊司だから。」
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