【長編】sadist and masochist love stories
「ところでさ。
なんで、今日はこんなにごちそうなわけ?」


やっと聞いてきた。



「雄一、メール見た?」


母さんは、呆れたように父さんを見た。


「えっ?
メール?」


てか、俺と陽生の前で名前って事は、結構怒ってるわけね。


夫婦喧嘩になる前に立ち去らなければ。


それは、陽生も一緒のようだ。


てか、母さんどうしたんだ?


機嫌がめちゃ悪い。


父さんは、暢気だし。


「母さん、どうかしたの?」



こういう時、陽生ってスゴいよな。


抵抗なく聞けるんだから。


俺には、無理だけど。


「なんでもないよ。」


俺と陽生には、普通なわけね。


てか、父さんショック受けてるよ。


大概は、なんだかんだで父さん優先だからな。


てか、この後の処理が大変じゃん。


俺らを睨むなよ。


大人気ない。


父さんより母さんだけどさ。


短時間で何があった?


めっちゃにこやかに会話してたじゃん。


マジ、理解不能。
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