【長編】sadist and masochist love stories
seventh story

湊司 side ①

「ただいま〜。」


「おじゃまします。」


俺は、陽菜とともに家に帰ってきた。


母さんは、パタパタとキッチンから走ってきた。


「おかえり。
あっ!
陽菜ちゃんだっけ、初めまして、どうぞ。」


母さんは、笑顔で陽菜を迎え入れた。


よかった。


「は、初めまして。
湊司くんのお姉さん。」


はっ?


俺は、口を開けたまま固まってしまった。


「ふふっ。
私は、湊司の母よ。」


「えっ?えー?」


陽菜は、信じられないみたいだ。


俺と母さんを見比べる。


「俺、陽生しか兄弟いないから。」


苦笑い。


「湊司、わからないわよ。
近いうちに.....」


母さんは、意味深な言葉を言った。


まさかな。


「それより、陽生もみなみともう少ししたら帰ってくるから。
時間になるまで、部屋にいるな。
陽菜行くぞ。」


「うん。
おじゃまします。」


俺と陽菜は、部屋に行った。
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