【長編】sadist and masochist love stories
「あんたは、本当に陽生と違ってお父さんに似なかったのね。」


しみじみと言う母さん。


俺は、二卵性の双子の兄。


陽生は、弟。


「てか、俺ってどっちにも似てない気がすんだけど....」



成長するにつれて、思うことだ。


母さんは、かわいくてふわふわしてるし。


父さんは、なんていうか....


母さんにしか興味がない....


って言うか、母さんにだけ甘い。


「湊司は、間違いなくお母さん似よ。
お父さんに聞いてみなさい。」


「そうかなぁ?」


俺は、首を傾げた。


「まあ、今の私と比較したら....
似てないよね。」



母さん、苦笑いだ。


そんなに違うのか?
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