【長編】sadist and masochist love stories
-トントンッ


「は〜い?」


俺は、みなみと離れ座った。


「母さんだけど。」


「うん。
どーぞ。」


母さんが部屋に入ってきた。


飲み物を持ってきたみたいだ。


「アイスティーよ。
たぶん、すぐにお父さん戻ってくるだろうけどゆっくりしてね。」


「母さん、ありがとう。」


俺は、珍しくお礼を言った。


こんな些細なことでは言わないのに。


母さんは、一瞬目を見開いたけどすぐに優しい笑みを浮かべた。


「いいのよ。
みなみちゃん、ありがとね。」


母さんは、その理由はみなみにあるとわかりお礼を言った。


照れるし。


「えっ?」


みなみは、わけがわからず首を傾げた。


母さんは、その後はなにも言わずに部屋をでた。
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