【長編】sadist and masochist love stories
「湊司は、ありえないよ。
あいつは....」


やべっ。


「あいつは、なんだよ。
しかも、片割れいつも遅いじゃん。」


郁斗が食いついてしまった。


「とにかく、俺と湊司は、真逆なんだよ。
普段は、俺が早いから遅いけどさ。
今日は、湊司が早い俺が遅いんだよ。」


「双子、マジック?」


気は、それたみたいだ。


「そうそう。」


よかった。


噂でも湊司とみなみがなんてイヤだ。


確証はないけど。


あれは、みなみなんだろ?


湊司は、答えてくれるだろうか。


もし、俺がみなみを好きだから、諦めてたとかなら余計に惨めだな。


俺が2人を邪魔していたことになる。
< 27 / 221 >

この作品をシェア

pagetop