【長編】sadist and masochist love stories
「マジ、うぜぇ。
静かにしろよ。」


てか、湊司呟いてるし。



たぶん、周りには聞こえてないんだろうな。


女子の目がほぼハートだよ。


だよな。


てか、湊司は騒がれる事、自体嫌いなのに。



てか、あっさり優勢だ。


だよな。


「陽生、0。」


マジでか.....


そんな弱いのか?


1 on 1をやる時に俺がいたら、相手の点数を予想するんだよな。


「じゃあ、俺は5で。」


俺の声を聞くと、湊司はニヤッと笑い動き出した。


あっさりと得点を入れていく。


双子ながら、感心する。


田中は、全然動けていない。


迷いがある。


そんなんじゃ、湊司には勝てない。


賭は、俺の負けだな。


今回は、なにかな?


まあ、湊司は優しいから無理はさせないし。


俺もだけど。


田中って、そこらの奴らよりできるはずなのに。


観客は、あり得ない光景を見せられてるって思うんだろうな。


そうこうしているうちに決着がついたみたいだ。
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