真夏の太陽

信頼



その日は投球練習が組まれていたため,十座はひとり,ネットに向かいボールを放る。

「ふぅ」

球数が100球を越えて,やっと疲れを見せ始めた。

「ーっ」

悔しい。
悔しい。

なんであんなことを言われなくてはいけないのだ。

それに,あいつに言われたことに腹が立つ。

「くそっ」
放った球を見つめ,呟いてみる。

呟くというよりは,当てつけに近い。


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