キ ミ イ ロ
出て行ったあとのドアに、枕を投げつけたい気分。
──・・・ダメだ。
あいつがいるだけで、自分の世界が壊れるような気がして。
いまここで投げたら、
投げたら、
……腕が震えてきた。
「……検査入院、か。なにもないといいな…」
俯き加減に言った櫂兄。
まあ確かに、なにもないといいけどさ。
「…どうだか」
──・・・このまま病気になって、
死んでしまっても
別にいいな、なんて。
少し考えてしまう。