最高級の召使
「今夜、夕飯も
いらないからと
料理長に連絡しておきました。
屋敷の召使たちは
今日は早く帰れます。」



「じゃ、一緒に外で食べられる?」


私はすごくうれしかった。

いつも一人で食べる食事は
さびしかった。


召使たちはそばにいるけれど
孤独感が増す食卓だった。


「また、みんなで食べたいな。
中庭は使えないから
今度はお鍋がいいな。
週末でもやろう!!ね?」


またガキのように
ピョンピョン跳ねた。



「あと何時間二人一緒にいられる?」



「8時には屋敷に戻ります。
夜警さんが来ますから。」



「嬉しい~~~
まだ8時間もある~~~」



「あっという間ですよ。」


「また、いじわるなこと言った。」


倉之助は笑った。


「お昼ご飯~~~
おなかすいた~~~」


「はい、はい~」


こんな素敵はデートができるなんて
幸せすぎて怖いくらい。


倉之助の肩に頭を乗せた。
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