最高級の召使
「楓さま?どうしたんですか?」


悲しくて
情けなくて
涙があふれ出した。



「倉之助・・・
うっ…うっ…
倉之助・・・ うっ…」

嗚咽が漏れた。


「どこにいるんだ!?」
倉之助の声が響いた。



「じぃのびょ…病院の…うっ…
近く…うっ…」



「今行くから病院の待合室で
待ってろ!!」



冷たい雪が
突き刺さる。




電話が切れた。



情けない
悲しい


こんな形でしか
倉之助を縛れない・・・


大人になりたい…
倉之助と対等にいられたら
もっと楽になれるのに…
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