最高級の召使
倉之助は相変わらず忠実で
私のことを一番に考えてくれている。


何事も二人の中になかったように
平然と…あんな甘いキスを
してくれたなんて今は嘘のように

主人と召使になっている。


ずるい…
愛しい人がいつもそばにいる。



進路を考える時がきていた。



「ご両親からもどうなってると
ヤキモキされてましたが?」





「うんーーーーーー」



何も描けない未来の私



セレブっちはとりあえず
それなりの大学へ


お金はなんぼでもあるから
どこの大学でも行けちゃうから



私もその一人だけど……



「要之助はどうするの?」


「奨学金を受けながら
国立の大学を決めたようです。」

寂しそうな倉之助だった。
< 189 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop