最高級の召使
朝日が真っ赤に染めていた。


タクシーの中で
倉之助と見た海の前に来た時


「とめてください。」


口にしていた。



タクシーから降りて
海を見ていた。



倉之助と見たおんなじ風景が
私の目の前に広がった。





涙がポロポロ流れ落ちた。



倉之助がいないだけで
何も変わらない空・・・・・

淡い恋心で
前を走る倉之助の背中を
見つめていたあの頃がなつかしい。


「会いたいよ・・・
倉之助・・・・・」


中野に抱かれて
自分があの頃と変わってしまったと
思った。



「倉之助に抱いてもらいたかった……」




新しいスタートの
空を何枚も携帯で撮った。
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