最高級の召使
「あら??もう来たのかな。」



「飛ばしてきたんじゃないですか?」




私はウキウキして
玄関の扉を開けた。


そこに立ってたのは
倉之助ではなく・・・・・



両親と


井上 隊士




「あら?楓?
どこか出かけるの?」

母が言った。



「あ…いや…どうしたの?
来るのは来週でしょう?」


私はパニクっている。



「いいじゃない。別に自分の家なのに。
井上さんのお誕生会に
合わせて帰ってきたのよ。」



「井上くんが空港まで迎えに
来てくれて、おまえ驚かせてやろうって
盛り上がってたんだよ。
驚いただろう?
さ、入りなさい、井上くん。」


父の後ろで私を
見据えている冷たい目の井上


どうして?
私たちのことどこかで見てるの?
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