【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）

ここは笑って誤魔化しておこうか。




｢ママかーくんないてる。｣



大変一人が泣き出すと、みんなで大合唱が始まる。




私は急いで五つ子たちの部屋に行った。




《ああ、みんな泣き出したよぉ。》




琢哉さんが遠矢と朝香さんを連れて来た。




『赤ちゃんの匂いだな。』



遠矢分かるんだ。




遠矢抱いてみる。




『ああ、抱っこさせて。』



私は壱のオムツを変え遠矢に抱っこさせた。




壱を恐々抱く遠矢。




｢遠矢が今抱いてるのが長男の壱だよ。



壱は一重で父さんに似てるの。



多分イケメンになると思う。｣




『五つ子はみんな同じ顔なのか？』




｢うん、最初はみんな同じ顔でどう区別しようか困った。



でも一人一人の個性があって、顔も微妙に違う。



今は5人の区別は簡単につくよ。｣




『やっぱ奈都は五つ子のママなんだな。』