【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
病室を出て行った私を追いかけて遠矢が来た。




『奈都突然出て行くなよ。心配するだろ。』




「ごめんね。二人見てたら急に琢哉さんに会いたくなって、



携帯に電源入れたら凄い事になってたの。」




私は携帯画面を遠矢に見せた。




ケラケラ笑う遠矢。




『奈都、琢哉さんに相当愛されているな。』





そうかなぁ。




内心嬉しかったけど恥ずかしかったから、




合えて口にはしなかった。



『奈都早く琢哉さんに連絡しろよ。』




私はためらう事なく琢哉さんに電話をした。




琢哉さんが直ぐに出た。




『奈都何処にいる?直ぐ迎えに行く。』




私が駅裏にある病院の名前を言うと、




『奈都何処か悪いのか、それともケガ、あ、琢磨がどうかしたのか? 』




琢哉さん落ち着いて、どれも違うからね。



「私が今病院にいるのは、友達のお見舞いに来てるの。」




『分かった、直ぐ迎えに行くからそこを動かないで!』




何か言おうとしたらもう携帯は切れていた。






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