【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）

可憐目線

私の愛しい旦那様。




まさか私が真人を好きになるなんて、




夢にも思わなかった。




どちらかと言えば嫌いなタイプ。




琢哉さんと比べたら見た目も劣る。




気が小さいそうで、いつも周りを気にしてばかり、



そんな真人を私が好きになるなんてあり得ない。




たけど、私がどんなに拒んでも私から離れようとしない。




どうせ社長の父親の命令で私といるんでしょ。




それとも弱ってる私に取りいって、




社長の椅子狙ってるの？




どっちにしろ腹立たしかった。




だから何回も、｢同情で一緒にいてほしくない帰ってよ！｣




たけど一行に帰らない真人。




真人は仕事が終わると毎日来てくれ、




私の我が儘放題を嫌がる事もなく聞いてくれた。




真人に向かって、｢あんたってバカじゃない。｣




｢ああ、多分俺はバカだと思うよ。｣





何故かその言葉にやられてしまった。