戦場に、一輪の花が咲いた
銃弾の雨
グリーデンまではライル達がいた中央の本部から少し時間がかかる。



戦闘部隊『TOMORROW』はヘリコプターと戦車でそれぞれ向かう。



ライルはライフルを背中に、携帯型のピストルを三丁、腰には細長い剣。



戦闘体制に入るギリギリまで、ライルはヘリコプター内で事務を行っていた。



そうしていないと、重圧から掛かりそうになるからだ。



例え何年戦場に立っていようと、人を殺す感触には慣れない。



ライルは初めて命を奪った人間の顔を思い出し、瞼を強く閉じた。
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