Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

☆犯人☆


さっきまでの恐怖が少し和らいだ頃

下駄箱に着いた


「送ってくから」

「うん、ありがとう」

そぉ言ってくれる昴君に今日は甘えることにして

自分の靴箱から靴を出そうと近付くと


誰かが靴箱の前に居るのに気付いた

誰だろう?と思い耳を澄ませると

女の子達の声が聞こえてきた





何も言わずに昴君を見ると


昴君も誰か居るのに気付いたみたいで

私に人差し指を立てて『静かに…』って合図した


私達は息を殺し靴箱の前から聞こえる声に耳を傾けた


『今頃裸にされてるかな…』


えっ…


『マジ中尾萌音ムカつくよね!』

『本当、本当、昴と付き合うなんて100年早いんだって』

これって…


靴箱の前で聞こえる声は

私を今まで苦しめてきた人達の声だった


バッと顔を上げ昴君を見ると
さっき男の子達を倒した時と同じ顔をして固まってた


夕日に反射して映る人影から

4人の女の子が居るのがわかった




< 122 / 236 >

この作品をシェア

pagetop