Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜


萌音が去ってしまった

屋上で一人タバコをふかす



……フゥ……


白い煙りが目に染みる


『青矢先輩……』


そぉいって笑うアイツが可愛くて

仕方なかった


初めは違う目的で近付いた


知ってたか?

俺とお前の関係……



知らないよな。


なぁ親父…


あんたとの約束守ったぞ


ちゃんと萌音が幸せになれるように


レールを引いた


だけど…俺は…


俺に資格はないけど


俺が幸せにしてやりたかった



萌音…いつもお前が幸せであるように願ってるから






青矢が空に向かって物思いにふける姿を


一人の女の子が見てる



青矢の抱える闇はいつか彼女が照らしてくれる


でもそれは今じゃなくてまた別の話し…





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