Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

☆萌音とお母さん☆




一年前の7月15日


その日もこんな天気だったのを覚えてる…


コバルトブルーの空…


その日は大会で
私はお母さんに6時に起こしてくれるように頼んでいた


なのにお母さんは寝坊して私を7時に起こした


『お母さんの馬鹿!!何で時間通り起こしてくれないのよ!!』


『萌ちゃんごめんね…』


『今日は大事な大会なんだよ!!』

お母さんは何度も謝ってくれたのに


別に間に合わないわけじゃないのに


私はお母さんを許さなかった


『あっ萌ちゃん!お弁当!』


『いらない!縁起わるそうだから!!』

その言葉を聞いた瞬間凄く悲しそうな顔をした


あっ…

酷い事言っちゃった…


そぉ思ったけど私はそのままドアをバンッと閉めて出掛けた

子供だった私は大切な人を傷付けても平気だったんだ


< 33 / 236 >

この作品をシェア

pagetop