Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

☆杏ちゃんの気持ち☆


昴君と付き合い出してから二日が経って

明日が初デートの約束をした土曜日


私は昴君から杏ちゃんに頼んでほしいと頼まれた事があって
それを今から杏ちゃんに話す所だった


「あのね杏ちゃん…」

私が口を開くとお菓子を食べていた杏ちゃんがこっちを見た

「あーに??」


杏ちゃんへの頼み事
それは昨日の昴君からの電話からだった


−−昨日の夜−−


『あっ萌音??』

「うん!!部活お疲れ様♪」

『おお♪明後日祭りだな。』


明後日は昴君と始めてのデート

夏祭りって事もあって
私の心はかなり浮かれていた


『あのさ…実は…』

「ん…??」

昴君は気まずそうに言葉を続けた

『沢田を一緒に連れて来て欲しいんだ!!』

「えっ!?杏ちゃんを!!」

何で杏ちゃん!!!

驚いて理由を聞くと昴君は申し訳なさそうに答えた

『実は…名波いるじゃん。』

名波君???

『名波が沢田の事好きで、俺と萌音が付き合い出してお祭り行くって言ったらタブルデートしたいって頼まれたんだよ。』


「えぇ!!名波君て杏ちゃんが好きだったの!!」

『そうなんだよ…前から相談されててさ…』

あっ…だから前に杏ちゃんの事知ってる感じだったんだ


私はこの間の違和感の謎が解けて何だかスッキリした気分になった


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