【CORORS①】虹色の扉

生まれ変わった僕


 「太田君、帰ってきたところ悪いけど皐月製菓店へ至急頼む」

 「はい、行ってきます」

 「お茶だけども飲んでいったら?」

 「加藤さんすみません」


 事務の加藤さんが入れてくれたグリーンティを一気に飲み干す。


 「では、課長行ってきます」

 「悪いな、頼んだぞ」

 「はい!」
 

 とびっきりの顔で答え、取引先に向かう。

 僕は、太田 塘之(オオタ トモユキ)

 休む間もないくらい忙しい。

 それは、嬉しい悲鳴。

 おそらく、アイツと出会ってから。


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