白雪姫と毒リンゴ
家に帰ると、誰もいなかった。
「ありゃ。」
お姉ちゃんがいると思ったんだけどな。
クリスマスだし。
色々あるか。
家には親はいない。
死んでしまったのだ。
どっちも。
出張する時の飛行機が墜落して。
私は別に寂しいとかは、思わなかった。
元々あんまり家にいない人達だったし。
お姉ちゃんは、家族全員で撮った昔の写真を置くのを嫌がった。
だから、家には私の机の中に忍ばせてある写真しかない。
忘れるのだけは、嫌。
私は鍋の中を見た。