草食系鈍感彼氏の射止め方

彼の連れて行ってくれたのは鴨川の見える可愛い店だった。

吹き抜けの店内は明るく鴨川の景色が大きな窓からとてもよく見える。


彼はよくここに来ているのか慣れた風に席につく。

「この席が一番のお気に入りなんですよ、
ほら」

そういって彼が指差した方向に大文字山が見える。


「へー…。
こっから見えるんや?」


「いいでしょう?
夜になるとここではチェリストの生演奏とかもあったりするんですよ」


両肘をつきながらアタシに説明する。



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