mixed Emotion
「はは。あっ俺そろそろ行くね。ゆりみたいな若い子連れてったら親父は喜ぶだろうけど、 危ない気がするし。」

どんなお父さんだ・・・。

つかさ君は置いていた鞄を肩にかけ、夜の闇へと消えていった。



ねぇ今、どんな気持ちで会いに行くの?


隙のないつかさ君の顔と会話からは、それが全く図れなかった。


普通の家庭に育った私には理解できないと思われているのかな・・・?


やっぱりついていけばよかったかも・・・。

後悔をしそうになったが、理香ちゃんの事を思い出し、私は小走りで王子様の家に戻った。
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