mixed Emotion

三つ子のさくらんぼ

翌日、教室に着くと

美玖が泣きそうな顔で走ってきた。


「ゆり〜昨日はマジでごめん!」


「いいよ、そんなことより美玖大丈夫だったの?」


「うん・・・」


よく見ると美玖のほっぺたが

赤く腫れ上がっていた。


「ちょ・・・その顔・・・」


「あはっ昨日彼氏にばれた時やられた。」


「え・・・それって・・・・」


「むかついたから私も

扇風機投げつけてやったんだ」


涼しい顔をして美玖は得意げに言った。・・・

お互い様・・・


でも美玖は女の子なのに・・・。


「耕太が、まだ美玖のことあきらめてないって言ってたよ」


少し美玖の彼氏に嫌なイメージを持った私は、


違う男の話をしてみた。


「うん・・・私も気を持たせるような事、言っちゃったからなぁ」


罰が悪そうな美玖を見ながら、

スピッツの方がいいんじゃないかと思った。

私が決める事じゃないけど。


昨日の一日だけで、私の中でのスピッツの位置は
急上昇していた。


「それよりどうだった?ライブ」


「うん・・・」
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