◇冬の女王サマ◇
誠と目が合う
「何だよ」
誠はにらむ
「別に。
 あんたこそ何よ」
私は急に離しかけられてびっくりして
つい冷たく言ってしまう


「あっそ
 マジうっとい。
 こっち見んな」
「はぁ????
 ッざっけんじゃねーよ
 そんなん気にしてる暇があれば
 練習すれば!?」


うっといとかヒドイよ・・
私はマジギレ
むかついた
というよりショックだった
「てめーに言われたかねーんだよ」


「はぁ
 馬鹿な人と話してたら
 埒が明かない」
私はわざと聞こえるように言ってみた
「ってっめー
 今何つった??」
「何も」
「馬鹿な人って俺のことかよ?」
「聞こえてるんだったら
 聞かないで下さる?
 あんたにもう1度言うほど
 暇じゃないんで。
 あと、自覚してるなら
 バカなの直せば」
自分でいっててヤダ



バンッ
誠は鞄を置き
さっさと帰る用意をする
楽器を片付け始めた



「帰る気??」
「だから何なんだよ
 もうてめーといたくねーの」
「あっそ」



そんな・・
私馬鹿だ・・
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