◇冬の女王サマ◇
「あんた何やってんの?
 そいつイヤがってんじゃん」
気付いたら俺はそういっていた
「お前誰だよ」
あ・・やべ
ややこしそうなところに首つっこんだ
名前いったら後で調べられそうだよな・・
「あんたみたいなクズに名乗ったら
 汚れそうだから名乗らんわ」
でいっか
「なんだと」


柄の悪そうなやつが殴りかかってきた
バキッ
俺は男をよけ、殴った
余裕☆
「お前なんで手だした?」


俺は男につかみかかる
「頼まれたんだよ」
「誰に」
「柚香」
「川西??」
俺は油断して手を離した
「覚えてろよっ」
男は逃げていった



「大丈夫??」
俺は春風のほうなんかみずに言う
「誠・・なんでここに?
 そもそもなんで助けてくれたの?
 っつーかなんで
 そんなに強いの??」
春風は俺を質問攻めにする
「お前礼の一つや二つ・・//」
俺は振り返った
そしたら春風の下着姿が見えて
「えっなに?顔真っ赤だよ?」
「おまっ・・シャツ・・」
俺は慌てて目をそらす
ヤベッ・・胸見ちゃったよ・・
「あっ・・ごめん」



「ごめん。ありがとう」
「あぁ」
俺はやっとこっちを向く
「で、私の質問答えてよ」
「塾の帰り道。ここ
 通ったら声が聞こえたから
 誰かは分らんかったけど
 昔から空手やってたから」
俺は聞かれたことだけ答える
「ふーん」
「じゃぁ」
「あ・・そっか
 ごめん。迷惑かけて」
「別に・・」
あいつ頼まれたって言ってたよな
じゃあ、このままだとヤバイか・・
「?」
「やっぱ人通りの多いとこまで送る
 なんか心配」
「えっ・・うそ
 ・・ありがと」
< 46 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop