ココロノカケラ


「道案内したんだけど、多分

こられないだろうなって思って、

直接きた。懐かしいなあ」


周りを見回している。


「もう出られる?」


「……うん」


「何?その間は」


「いや、あたしは出られるんだけど、

身支度ろくにしてないから、

そんなんでいいのか!?とか。

怒られるかなって」


ソウマは声を出して笑った。

それからじっとあたしを見て、


「ぜんぜん合格です。いきましょ?」




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