それでも世界は回るから
序章

始まりは。


少女は窓から蒼空をながめ町を眺め、時にはその風景を写真におさめたりした。

雪のあまり降らない地域にその少女は住んでいた。


全てに意味を感じて、少女は人の為に涙も流す人に憧れていた。



簡単そうで少女には難しい他ならなかった。




少女はたまに飛んでいる鳥を見ては蒼空を飛ぶことを願った。


鳥は自由に見えるだろう。
だけど少女は自由になりたいなどとは思ったことがなかった。
少女には自由には見えなかったからだ。
あんな風に飛ぶ鳥だってもしかしたら悩み事だってあるかもしれない。
そんな中でも抗ってみたい、全てに。


少女はまた蒼空を見上げた。



すると少女に蒼空が笑ってくれたような気がした。


ただの

気がしただけなんだけど、ね。






そして



少女は長い眠りについた…──
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