ライバルは天才不良少年




あー、もうっ!

ほんとにムカつくっ!!



「っていうか、その呼び方やめて!」

「なんでだよ?実際、生徒会長だろ?」

「そうだけど!アンタに言われると、嫌味がこもってる様に感じるのっ!!」

「なんだそれ?別に嫌味なんてこめてねぇよ。」



被害妄想、って言って笑う藤崎遙貴。


コイツ、絶対私の反応見て面白がってる!

こんなやつに遊ばれてるっ!!



「笑うなっ!」



もうやだっ!



「じゃあさ、そっちも今の呼び方やめてよ。」

「え?」



不意に立ち上がり、近づいてくる。



「いつも、アンタとか藤崎遙貴とかだろ?」



ちょっと、近いんだけど。

目の前にいるし。


でも、コイツ相手に逃げるのは何かいや。

そう思ったから、私はその場から動かなかった。




< 13 / 63 >

この作品をシェア

pagetop