Merry Christmas*もう一人のサンタ*
不思議な男の人
今日は12月23日です

「わー懐かしいね~」
なんて言いながらアルバムを見ている私の名前は亜衣。

「ホント、このときの亜衣は可愛かったわねー」
この人はお母さん。

「このときからブサイクじゃん」
くそ!なまいきー!!こいつは1つ下13才の弟の浩太。

「うるさいってば!」

「だってホントのことじゃん」
浩太は嫌味な笑みを浮かべながら言った
そのすぐあと、
「あれ?」
と浩太。
「どうしたんだ?浩太ー」
お父さんがのこのことやって来た。

「ちょっと見て」
浩太は神社での祭りの写真をよく見、
その写真のはしに写っている男の人を指さした。
端っこにいるから、顔はよく見えないけど、お父さんと同じ歳くらいの人。

「その人がどうしたの?」
私が聞くと、浩太は他の写真を5枚くらい指さした。
どの写真にもその男の人がいるのだ。
違う日に撮った写真にまで。
「何かきみ悪いわね」
お母さんはそう言ったけど、私はなぜかそうは思わない。
なぜか、あたたかい気持ちになった。


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