空の姫と海の王子
行く宛がある訳でもない
知り合いなんて、いない
……違う、いた
「学園……!」
あそこに行けばみんながいる
そうだ、なんで気がつかなかったんだろう
もしかしたら海斗達もそこにいるかも!
みんなに、会えるんだ!
学園の場所を思い出そうとして立ち止まった
春には聞こえていなかった
煩いくらい鳴らされクラクションも
人々の叫び声も、なにもかも
「危ない!!」
「──え、」
──ドンッ!