西南高校帰宅部
ドアを開くと、煙草の匂いが鼻をついた。


「はじめまして。俺は十字路。十字路夢想。」

「え…?;;」


緑の目の前にいるのは正義感が強そうな彼。


「帰宅部へ、ようこそ」



「あ…」


「浅木緑だろ?ドアの前でウロウロされてちゃ困る。」


十字路の横のソファに座っていた彼がそういう。

「俺は三神綺羅。」

三神はこちらを見ることもなくそういった。


「はぁ…」



「あ、俺は中河五樹っす。」


摩訶不思議なひよこのような機械をいじりながら彼はいった。


「五樹コーヒー。」

「自分でいれたらどうっすか~?」

「後輩はおとなしく先輩の奴隷になっていればいいんだよ」

「最低っすね!夢想先輩」

「十字路、結城はどこ行った。」

「高校に忘れ物したって取りに戻った」

「アイツ大丈夫なのか?」

「結城先輩は迷子の達人っすからね~」

「そのピコピコウザい」

「綺羅先輩ウザい」

「はいはいどっちもウザいから喧嘩やめろ」

「「お前が一番ウザい!!!」」

「あの、結城ってだれですか?」

「いた、奴隷。」

十字路が緑を指さした。

「は?」

「やったっすねーッ!」

「可哀そうだが、まぁ頑張れ。浅木。」



「奴隷って…?;」
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