夏ひととき-ボールを追った、あたし達の恋-



「1人じゃねーし。」



聞き覚えのある声が、

あたしを心の底から安心させる。





「安藤尚…?」


なんでいるの?



「俺、もう一度野球をやるよ。
だから、俺が…」


少しあたしから目をそらして、安藤尚は一呼吸おいた。


「…俺が、お前と同じ、四番バッターになったら、
俺と付き合ってくんない?」

























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