月夜にヒトリゴト

最後のメール

後日、見せてもらったメールには、旦那からのメールを、明らかに私の成りすましだと疑ってかかってる圭亮からの、数々の言葉あった。

「君のことは全く信じられない」
「であったことを後悔してる」
「今までに一度も、愛情を感じた事はない」
「体だけが目的だった」
「一度だって、君とやり直すことなど考えたこともない」
そんな数々の言葉が、胸に突き刺さった。

旦那は、ざま~みろと言わんばかりに、嘲り笑った。
「女の分際で、浮気なんかするからだ。」
「自分から逃げられると思うな。」
そんな事を言われた。

でもきっと、本音を言えば、これで、二度と、「離婚」を切り出せないだろうと、ほっとしたに違いない。
旦那はそんな人だった。

私の身を案じてるフリをして、探りを入れられる人だった。

圭亮からもらった最後のメール。
勿論、私宛ではなく、旦那に届いたメールだけど、圭亮は、私に向けて、たくさんの暴言を吐いていた。
それは、「困った人を助けたい」といっていた圭亮とは、別人のようだった。

それが本当の、圭亮だったのか、それとも、私がそういう風に変えてしまったのか?

それすらも、私には分からない。

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