ハート
November

偶然のような必然

11月になった。


私がバイトに行く時間には、もう外は真っ暗で 寒さも日に日に増している。

特に、帰りの寒さは異常で 本格的な冬がやってくるのはまだまだこれからだというのに、この先のことを考えると今から憂鬱になってしまう。



大野さんは相変わらず定期的に整骨院へ通っていて、いつしかすっかり顔見知りとなっていた。


大野さんが来ると、なぜか自然と笑顔になっている自分がいる。

そんな自分にビックリだ。

あれからは特に、これと言った会話をした訳でもないのに…

何故だろう…




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