世界の果ての空。
…老化ねぇ。
待合室に戻ると、小さくため息をついた。
まだ今年で二十四だというのに。
あたしはどれだけ年をとったのだろう。
少し重いテーブルを持ち上げたくらいで、ぎっくり腰。
日ごろの運動不足がたたったのかもしれない。
思えばここ数カ月アパートからもほとんど出ていない。
運動なんて二の次で、ひたすらパソコンと向かい合っては、大学の卒業論文を書き進めていた。
歩く時間も大学とアパートの往復だけだから、せいぜい20分くらい。
無理もない気もする。
やっとのことで完成させて論文を無事提出した翌日にこの状態、なんて、あたしの人生こんなものよね。
まるで出来の悪い漫才のオチみたい、と、少し自嘲気味に顔をあげる。