学校トランプ

犠牲者

「クッ、ハハハハハハハ…」


大輔はついに笑い始めた。


「大輔…やめろ!!」


孝哉はドアの方に逃げようとした。


「…死ね」


大輔は硫酸が入ったビーカーを、思いきり孝哉めがけてかけた。

バシャッ


「…え」


孝哉は呆然とした。

孝哉の前に立ってたのは…時雨だった。

時雨は塩酸を顔から受けた。


「中村…大輔…」


時雨は硫酸で顔がドロドロになっている。

時雨はバットを振り上げた。


「一を殺した罪は許せない」


バットが大輔に振り下ろされた。

グシャッ

大輔は頭蓋骨が割れ、頭から血を流していた。


「アハハハハハハハハ…復讐が出来た」


時雨は硫酸を浴びた頬を袖で拭いて、大輔のポケットからJokerを奪った。

時雨はドアの方に向き直った。


「ヒッ…」


原形をとどめていない時雨の顔に孝哉は恐怖を感じた。

時雨はそんな孝哉を鬱陶しく思った。

時雨はバットを振り上げ孝哉の背中を叩いた。


「や、やめろ…」


時雨はニヤッと笑い、殺す快感を覚えた。


「うわああああ――――」


もう一度バットを孝哉の顔めがけて振り下ろした。


「哀…沙…」
< 13 / 79 >

この作品をシェア

pagetop