一線  死神は舞う
理由はすぐにわかった。



あの嫌な臭いが、

部屋には充満していた。



それを顔に出さないようにしながら、

案内されるがまま

大きなテーブルセットに座る。




「ただいま

お茶をご用意させていただきます」




軽く頭をさげ、

メイドが部屋を出ていく。



待ってました、とばかりに、

ヴィラが話し出す。
< 264 / 325 >

この作品をシェア

pagetop