僕様王子に全てを奪われてⅡ
「すみませんでした」

『やっと謝ったか
別に、気にしてねえよ
いきなり最初から、うまく行くなんて思ってねえよ
第一、高波だってあんたの動きを気にしているだろうしな
次の授業のときくらいに、高波も声をかけてくるんじゃねえの?』

あ…そう

ふうん

最初からうまく行くなんて思ってなかったんだ

あんなに入念に計画を練ってたのに…

うまく行くって思ってなかったんだ

なんか…悔しいなあ

ちょっとは期待してくれているかと思ってたのに

「次は…頑張ります」

『ああ、そうしてもらわないと困る』

「はい…」

『辛いと思ったら、いつでも辞めていいからな
無理はさせたくない』

「え?」

どうして?

私は頑張れる

絶対に成功して、女の敵を叩きたい!
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