こんにちは、バカップルです。
寮の前にあった段ボール…。



なんだこれ…。



「芯!!あんた出て行くの!?」

「えっ?なんであたしが出るの?」

「芯の両親が…」

「両親?」



メルルンの言ってる意味はすぐにわかった。



芯の親が芯を連れてく気なんだと…。



中から段ボールを抱えて出てきたノブ君は複雑な顔。



「施設の方針だから仕方ない…」

「意味…わかんない…」

「お前の親が昨日島に来た。連れて帰るってさ…」

「親の顔も知らないのに!?なんでそんな急に!?あたしの意志は!?」

「芯、俺にはどうにもできない…。中でご両親が待ってるから行っといで」



離れたくねぇよ芯…。



でも俺にはどうにもできない。



俺の方を見もしないで寮の中に入ってった芯の後ろ姿が辛かった。



「司……」

「ん、いいよ。ノブ君、ちょっと待たせてもらいます…」

「中入るか?」

「外でいい」



寮の外でチャリを止めてひたすら芯を待った。



どうなんだろ、俺達…。



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