こんにちは、バカップルです。
イツキさんは余裕の表情でコーヒーを飲んでて…。



あたしはイライラがおさまらない。



ムカつく、ムカつく…。



「ツカサもしてたっけなぁ~、去年のこのブランドモデルで」

「ウソ!?誰と!?」

「アメリカ人」



司もしたの?



あたしはイツキさんとしなきゃダメなの?



こんな大きな仕事、手放したくないのが本音。



でもキスはムリ…。



「ちょっとトイレ行ってきます」



トイレに行くふりをして電話をかけた。



相手はもちろん司。



「キス!?イツキと!?」

「うん……」

「やんの?」

「やりたくないって言ったけど……やるか、あたしがモデル降りるか…」

「マジか~…。もうヤダ……芯チャンのバカ……」

「ごめん……」

「いや、芯は悪くねぇんだ……。俺が芯の立場なら……多分やる」

「えっ!?」

「仕事だと割り切るしかない。芯には申し訳ないけど、俺だったらやる。後は芯の判断に任せるから」

「うん……。わかった……」



任せるか……。



< 274 / 622 >

この作品をシェア

pagetop