トライアングル。
羨望
夜、仕事に出ていた
父親が帰ってきた。

父親は、そこそこ名の知れた
元サッカー選手で、
今は地元チームの
監督をしている。

今日も試合があったらしい。

「いやぁ、快勝快勝。」

チームが勝ったらしく、
航太はご機嫌だった。

「おめでとう。
良かったね、勝って。」

朋希が航太にそう言うと、

「おう、サンキュ。」

と言って朋希の頭を撫でた。

朋希はこの行動が、
知らない内に佑貴の怒りを
買っているという事に、
気づかなかった。
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